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クワガタ飼育・採集を中心に自身の趣味・日常を綴ります 

エレガントゥルスコクワガタ(スマトラ島産) WF1 飼育記録まとめ

 

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エレガントゥルスコクワガタ - Dorucs elegantulus axis -

1.エレガントゥルスコクワガタについて

エレガントゥルスコクワガタは、東南アジア広域生息する原始的なコクワガタとして知られています。特徴はチャバネゴキブリを思わせる小ささとボディカラー...(諸先輩方のブログでこのように形容されていますが...)学名たるelegantulsの名に恥じない美しい褐色のボディ。大顎は複雑な造形を誇り、妙に幅の広い前胸背板をお持ちであることでしょうか。大顎はご立派なんですが、すんげー小さいっす。BE-KUWAギネスサイズでも32.5mm (2011年登録レコード)。Dorcusなのに寿命は短い方で、♂は購入してから半年、♀は4か月くらいで★になっています。入手後、速やかにセットを組んだ方が良い種類でしょう。WD品に限った話です。

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内歯はこんな感じ。中心に向かって大きく尖った突起にさらにもう一つ小さな突起が飛び出す躍動感溢れる感じは外産コクワだということを思い知らせてくれますな。

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綺麗な色だけど見方によっちゃあサイズ感的にもチャバネ○キ○リに見えるわな。

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ジャワ島産原名亜種を筆頭に他に3亜種が東南アジアに広く分布しています。今回はスマトラ及びボルネオ亜種であるDorcus elegantulus axisのブリードまとめレポになります。本種の生息域を以下のようにプロットしてみると、スマトラ島であれば、クリンチ山を中心として、西スマトラ州ジャンビ州、ベンクール州からの入荷、一方、ボルネオ産は、マレーシア サバ州産(トゥルスマディ山)から入荷実績があります。いずれの産地も標高1000Mを優に超える山塊を擁するエリアであることや、今回実行した飼育環境を踏まえると夏場の温度調整は必須と思われます。

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山塊を緑色でざっくりハイライト。Google Earthで凹凸あるところをハイライトしただけで生息域を示したものではないっす。

2.種親紹介

種親は2019年4月頃に那須昆虫ワールドで購入したスマトラ島ベンクール産。1000円くらいで購入したような記憶あり。本亜種が最も流通量が多く入手は容易です。

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♂25mm

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♀18mm. 

3.ペアリング‐産卵セット投入‐幼虫飼育-羽化

サイズも小さいのでメス殺しはないと判断、産卵セットへそのまま同居。交尾の現認はしていません。

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今回組んだセットは、2300CCのクリアボトルにバクテリア材を投入の上、OYKインセクトの爆産くん特Aマットを手詰めしたもの。

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肩口まで詰めて加水、様子を見ます。餌はKBファームのプロゼリー。写真見て思ったけれど、こんな小さいクワなのになーんで18gワイドタイプあげてんだ、俺は…16gの1/4カットでいいじゃねぇか。

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セットを組んでから2か月程で、壁面に幼虫が見えるようになってきました。梅雨に入り暑くなってきていたので、20度程で管理されたブリスペースに置いていました。割出をして個別飼育しようと思っていたのですが、結局面倒臭くなってしまい、マットを足して羽化まで一本返しすることに。小型種だとどーでもよくなっちゃう悪い癖が出たのよ…乾燥には気を遣い、定期的に霧吹きをしていました。♀の羽化は8月頃から始まり、10月終盤には♂の羽化も完了したご様子。蛹室がボトルのあちこちに見えます。

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バクテリア材がボロボロになっています。

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材に蛹室を作った♂がこんにちは!材からは♂が4頭居ましたが♀は出てきませんでした。全頭マットに蛹室作っていましたねぇ。

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ワラワラ出てきて結局、11♂6♀を回収。

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雌雄偏っちゃったけどまぁ良いか。

4.羽化個体紹介

やっぱりこいつらチャバネ○キ○リっす。ちょこまか動き回って撮影にならん...ストレスMAXになりながらも何とか撮影完了。頭数も多いので疲れましたわい。めんどくさくなったので、最大個体しか計測していません。あとは目方ですのでお許し下さいませ...以下、個体紹介です。あっ!♂1匹撮り忘れてる!まぁいっか...

① ♂ 本ライン最大の26mm. 親超え達成っす。

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② ♂23-24mm
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③ ♂23-24mm
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④ ♂22-23mm
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⑤ ♂22-23mm
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⑥ ♂22-23mm
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⑦ ♂21-22mm
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⑧ ♂21-22mm
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⑨ ♂21-22mm
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⑩ ♂19-20mm
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①① ♀15-16mm
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①② ♀15-16mm
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①③ ♀15-16mm
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①④ ♀15-16mm
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①⑤ ♀15-16mm
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①⑥♀15-16mm
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5.まとめ

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本種は初めて飼育してみましたが、温度管理さえ出来れば手軽に飼育できるクワガタだと思います。羽化までの期間も短く(セット-羽化まで僅か5-6か月)、多頭飼育も可能です。低温管理+低添加微粒子マットで簡単にブリ出来る気がします。課題少ないと次サイクル回すの悩むんだよなぁ。あとね、デカいクワガタはやっぱり正義だよ。せめて50mmくらいあれば尚良いのに。羽化-後食開始までの期間も検証したい気もするので、次サイクルもやるかなぁ。

6.参考資料・資材