オオクワガタ(Dorcus hopei binodulosus) 山形県産WDペア。
東北地方では、灯火採集において比較的容易に採集出来るようですが、水銀灯からLED灯への切り替えが進み、ポイントが減ってきているようです。今後、東北地方のWDオオクワガタも入手しづらくなってくると見込み、今回購入に踏み切りました。
♂は大変小さく、♀と同サイズの33mm。
樹液場で争ったのでしょうか、上翅に喧嘩によるものと思われる傷があります。東北地方での樹液採集報告は聞かれないので、どのような場所に生息しているのか興味深いものです。
WDですが追い掛けし、産卵セットを組みます。使用材は、柔らかめのクヌギホダ木×1と少し固めのカワラ材×1。マットは幼虫食痕を再利用したもの。常温(25‐28度)でセット。
すぐさま穿孔を開始。一枚目の写真で右に見えるのが、カワラ材に見えますが、実はカワラ材は左。いい具合でクヌギホダ木に菌糸が回っています。堅さもちょうど良いようで、盛んに齧っていました。
結局、30匹もの幼虫の割り出しに成功しました。♂と判別できるものは800CCオオヒラタケ菌糸へ、♀と判別できるものは500CCオオヒラタケ菌糸で管理中。
♂はこの後、1400CC→1400CC、♀は800CC→800CCのリレーで羽化まで持っていきます。
冬場も15度以上をキープすることを念頭にブリードし、次世代は♂70mm、♀40mmを目標としたいところ。